3カ月使って感じたガチなLUMIX S5 Mark IIレビュー
LUMIX S5IIを一言でいうと、動画寄りのミドルクラス、高コスパなフルサイズカメラといった位置づけになると思いますし、使っていてもそんな感じがします。
勘違いしてほしくないのが、写真性能が低いというわけではないということです。
ただ、激しく動くスポーツや、野鳥などは、連写しているとAFが追い付かなく、被写体ブレしていることも多々あります。しっかりと一枚一枚丁寧にAFを合わせてシャッターを押すような環境であれば、非常に高精細なきれいな映像を残してくれます。
結論、私はS5IIではなく、動画性能がさらに追加されているS5IIXを購入したのですが、ほかのカメラと悩んだものの、S5IIを購入してよかったと、心から思っています。
(S5IIとS5IIxは動画性能が追加されているのと、ボディがオールブラックになっていること以外すべて同じ)
LUMIX S5IIが一番コスパのいいフルサイズミラーレス
スペックを比較しても、同価格帯のミレーレスカメラより頭一つとび抜けてます。+5万円くらいのスペックはありそうな感じです。
そしてS5II、S5IIxともに
ボディのみ、ズームレンズキット、高倍率ズームレンズキット、ダブルレンズキットの4パターンで販売されていますが、中でも一番コスパ最強なのはダブルレンズキットです。
ダブルレンズキットの付属レンズは
- 20-60mm F3.5-5.6 ¥73,260
- 50mm F1.8 ¥53,460
の2本になっています。
この20-60mm F3.5-5.6が使ってみるとかなり写りがよく、手放せなくなっています。
広角側20mmというのが非常に使いやすい。写真でも広角らしい写真が撮れますし、室内などでの動画撮影、自撮り撮影に非常に使いやすです。
そして50mmF1.8の単焦点レンズは、初心者の方にピッタリのレンズだと思います。
スマホでは撮れない背景がきれいにボケたポートレート写真が簡単に撮れるようになります。
一眼レフの魅力を一番感じやすいレンズセットになっていると思います。
S5II ダブルレンズ
S5IIx【動画性能強化】 ダブルレンズ
使っていて特に感じるS5IIのポイントを紹介
まずはS5IIの自慢できるポイントから。
不便だな。ちょっと…。と感じるポイント
S5IIのおすすめポイント
おそらく、YouTubeなどで、インフルエンサーの方が詳細は解説しているので、カメラ素人の私なりに購入を考えている方の背中を押せればと思い、私なりのおすすめポイントを紹介します。
当たり前にきれいな写真
写真は当然めちゃくちゃきれいです。家ではA4サイズにプリントしていますが、粗さなどが気になったことは一度もありません。
色については、素人意見で申し訳ないですが、撮って出しはあっさりとした色です。LightroomなどでRAW現像をしていくとグッと引き締まって、人目を惹く絵にもなります。Instagramなどではやっている色表現ではないかもしれませんが、本当にクリアできれいな色で、編集しやすい。そのままでもクリアできれい。変な味付けはされていないです。
撮って出しで、個性を出したい場合は後に出て来るリアルタイムLUTを使ったりすると、無限の表現ができます。
選択肢の多いLマウントレンズ
S5II購入時心配だったのが、Lマウントレンズが選択し少ないんじゃないか?と思ったところです。
実際使ってみて、Lマウントレンズを探すと、今はどんな使い方にも必要なものは一通り出そろったかな。と思います。
Lマウントおすすめレンズは後日記事にしたいと思います。
S5IIのレンズを探すならLUMIX純正レンズか、全体的に1-2割ほど安いSIGMAのレンズになると思います。
同じ焦点距離、F値で絵に違いが出るとは思っていなかったのですが、LUMIXのレンズは、LUMIXらしいクリアでさわやかな感じの絵になりますし、SIGMAのレンズはよりシャープな印象でした。
手振れ補正の良さ
これはLUMIXの十八番らしいですが、手振れ補正がすごいです。
600mmの望遠レンズを付けても、シャッター半押しで驚くほどピタッと止まります。
あまり使ってはいないのですが、動画でも驚くほど止まります。
花火や夜景の長秒露光時以外は、ほんとに三脚いらずだと思います。
操作性の良さ
操作性もめちゃくちゃいいと思います。ほぼすべてのボタンに好きな機能を割り振れますし、登録したカスタムモードごとにもボタン配置を決められます。
さらに、割り振りたいボタンを長押しするだけで、違う機能を割り振れるのが、撮影中にもさっと変えれて便利だな。と思いました。
リアムタイムLUTの面白さ
LUMIXにはリアルタイムLUTという人気機能があります。これは、自分の好きな色味をプラスするLUTフィルターを作ることで、そのフィルターをかけたまま、撮影ができる機能です。
自分の作った世界観を見ながら撮影できるというのは、なかなか気分がいいです。
通常はメーカーが用意した何種類かのフォトスタイルで撮った後に編集するような流れだと思うのですが、リアルタイムLUTで撮れば、無限に自分のフォトスタイルを作れるような感じです。
さらにLUMIXの公式ページでも、各映像クリエイターが作ったLUTを無料配布していたりするので是非使ってみてください。
ハイレゾショット機能
最近気に入ってる機能がハイレゾショットです。
これは数枚の写真をカメラが自動で合成して、ノイズの出ている部分を補正した高画素(約一億画素)の画像を作ってくれる機能なのですが、手持ち撮影でも、三脚での固定撮影でも使えます。
三脚の場合はもちろん動かないのでわかるのですが、手持ちでも出来るんです。おそらく、高性能な手振れ補正があってこそできる機能だと思います。
ただ高画質な画像を作るだけでなく、複数枚の画像を合成するので、海や水の流れなどを、NDフィルターなしで、それっぽく滑らかにすることができます。これは、三脚撮影時のみの副産物となります。手持ち撮影じは、水の流れをブレと判断され、その部分のみ合成が行われないようです。
ライブコンポジット撮影
ほかのカメラにも似た機能があるのかわからないのですが、これは比較明合成を自動でモニターで確認しながらしてくれる機能です。花火や、車の軌跡などを撮りたい時に非常に簡単にきれいに撮影できます。
街明かりのある場所の花火撮影などで、長秒露光をすると、街明かりがどんどん明るくなってしまうと思うのですが、ライブコンポジットで撮影すると例えば3秒の露光を何枚も比較明合成してくれるので、花火の軌跡だけどんどん伸びていきます。
理解すれば、初心者には使いやすい機能だと思います
S5IIの良くないところ、デメリット
どちらかというと写真メインで使ってみて感じるデメリットを紹介します。
動作のもたつき
電源を付けると起動まで15秒くらいかかるときがあります。
充電できてなかったか!?と一瞬焦ります。1時間前とかに一度電源を入れておくとすぐ起動するのですが、前の起動がら数時間経つと、起動まで時間がかかるので注意です。
ほかにも、撮影後すぐにプレビューしようとすると、プレビューまでワンテンポ遅いです。これはどうにもならなそうですね。
バッテリー持ち
バッテリーの減りが早く感じます。一日中撮影を1時間ぶっ通しで写真撮影をしていると、半分以下になる気がします。
NikonZ6を持っている友人と撮り歩きをしていたら、Z6も半分になっていたので、極端にS5IIが遅いわけではないですが、丸一日撮影をするときなどは、サブバッテリー必須ですね。
あとは、本体にUSB-Cで充電できるので、モバイルバッテリー等でこまめに充電できる環境にしておくのもいいでしょう。
ファインダーの画質
ファインダーの画質も少し気になります。背面液晶はすごくきれいだと思うのですが、ファインダーをのぞくと、一世代前の画質のような…。ざらつきというか、モニターを見てます。っていうのをすごく感じるんですよね。Z6と比べるとZ6かなりきれいだわ。と思いました。
Panasonicというブランド価値
最後はPanasonic LUMIXというブランド価値です。
正直リセールが悪いです。ソニーなら8割くらいで売れるところPanasonicは6割程度なイメージ。
S1シリーズなんて、なんかかわいそうなことになってますよ…。
S5II、S5IIxを最安値で購入する方
S5II、S5IIxはPanasonicからの指定価格で販売されいるようで、ほとんど定価でしか発見できませんでした。大手家電量販店はポイントすらつかないようです。私が調べたところ、楽天でポイント還元率の高いショップで買うのが実質一番安く買えるようでしたので、私も楽天で購入しました。
S5II ダブルレンズ
S5IIx【動画性能強化】 ダブルレンズ
中古でも気にしない方は、メルカリが一番安いです。
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一般的なPanasonic LUMIX S5 Mark IIの概要
最後に一般に言われているS5IIの特徴も記載しておきます。
Panasonic LUMIX S5 Mark IIは、フルサイズミラーレスカメラとして、写真愛好家からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに向けて設計されたカメラです。このカメラは、先代のLUMIX S5の成功を受け継ぎつつ、新搭載の像面位相差AFでさらなる進化を遂げています。
フルサイズセンサー
LUMIX S5 Mark IIは、35mmフルサイズセンサーを搭載しており、高解像度の写真やビデオ撮影に対応しています。このセンサーは、低照度環境でも優れたパフォーマンスを発揮し、広いダイナミックレンジと高感度性能を提供します。
4Kビデオ撮影
ビデオ撮影機能も充実しており、4K 60pの高解像度動画を撮影できます。また、10ビットの内部記録が可能で、プロフェッショナルな映像制作にも対応しています。映像制作においても手ぶれ補正が効果的に働き、安定した映像を実現します。
高性能オートフォーカス
新しいオートフォーカスシステムは、被写体の検出と追従性能が向上しており、動きの速い被写体でも確実にピントを合わせることができます。顔認識や瞳AF機能も搭載されており、ポートレート撮影においても優れた性能を発揮します。
堅牢なボディ
LUMIX S5 Mark IIは、マグネシウム合金製の堅牢なボディを持ち、さまざまな環境下での使用に耐える設計となっています。また、防塵・防滴構造を採用しており、アウトドアでの撮影にも安心して使用できます。
多彩なクリエイティブ機能
このカメラは、多彩なクリエイティブ機能を搭載しており、ユーザーが独自の表現を追求するためのツールを提供します。シーンモードやクリエイティブフィルター、HDR撮影機能など、多様な撮影スタイルに対応しています。
バッテリーと接続性
バッテリー寿命も向上しており、長時間の撮影が可能です。USB-Cポートによる充電が可能で、外出先でも容易にバッテリーを補充できます。また、Wi-FiやBluetooth機能を搭載しており、スマートデバイスとの連携もスムーズに行えます。
LUMIX S5 Mark IIは、写真とビデオの両方で高いパフォーマンスを発揮し、多様な撮影ニーズに応えるオールラウンドなカメラです。その優れた機能と使いやすさにより、多くのユーザーに支持される一台となることでしょう。
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